顔みたいに石を並べてみました。
こちらの石は、ウズベキスタンに行く前に買い付けていたもの。
松屋銀座でのイベントが終わり、お借りしていた3ピースのルビーを返却しに伺った石屋さんで
検索依頼をしていたブルーサファイアのハートがいくつかあるけど、見る?と言われてその中から選んだ石と
魅力的なエメトラピのペア。
思わず買い取りしました。
エメトラピはそのうち眼のリングにします。弊社商品用。
ハートは先日投稿したセミオーダーリングのお問い合わせがかなりあったので、検索をかけていました。
1,5ct近くあります。
先日のようなコーンフラワーブルーではないですが、こちらは爽やかで美しいブルーサファイアです。
関東ではアトリエショップでのみ。年内、11月頭の鹿児島と12月京都には持って行きます。
セミオーダー可能ルースです。
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初めてアトリエにお立ち寄りいただく方に、よくいただく質問があります。
そうだよな、初めての方は分かりづらいよな、と思うので、こちらでも
箇条書きにして回答も書いていきたいと思います。
まず、サイトのご注文のページからも、こちらのブログの『Kadomiでのオーダーメイド/セミオーダーについて』
のリンクに飛ぶようにしていますので、そちらも長いですが読んでいただいたけましたら。
そこに大体は書いてはいるのですが、長いし、分かりづらいかもしれないので、今一度。
それぞれご質問(紫)回答(緑)、のあと、注釈というか徒然を書きます。徒然は長いので、
紫とグリーンをお読みいただければ、簡潔で冷たい・・・?ですが、わかるようにしてあります。
*オーダーメイド(セミではなくフルオーダーメイドを)すべての人から受けていないのはなぜか
Kadomiは、1点ものや少量生産のオリジナルジュエリーを制作、販売しているブランドだからです。
フルオーダーメイドは、ご新規の方は、ハレ(ご結婚、ご婚約など)のご依頼のみ。
それ以外は、弊社の作風(西洋彫りを多用した作風)をご希望くださる、一部のリピートの顧客様からのみ
特別にお受けしています。
その分、セミオーダー範囲枠を広げてお受けしています。
*セミオーダー可能ルース、セミオーダー不可ルースがあるのはなぜか。その違いは何なのか
セミオーダールースは、比較的どなたでもご依頼いただきやすい価格帯で人気のある石。
セミオーダー不可ルースは、石の種類、価格帯を含め、ジュエリー上級者向けの石。
セミオーダー可能ルースは、今は黒い石用のケースに入れてアトリエショップと百貨店イベントに
持ち歩いています。
弊社では、セミオーダー可能ルースに入れるのは、人気の高い石で、比較的オーダー初級者でも手に取りやすい
石のグレード、価格帯の石で、且つ、Kadomiの商品に映えると思われる綺麗な石です。
世界中から、厳選し探して来ています。
バイカラー石(トルマリン、サファイア他)、人気のあるスフェーンやタンザナイト、それ以外に
最近はスピネルやサファイアなど、高額な石も少しずつ加えていて、随時2、300ピース〜ございます。
動きも多いので、魅力的な買い付けができましたら随時補充もしています。
セミオーダー不可のルースは、弊社で商品化する為に購入した石、近日イベントでお披露目が決まっている石
(今ですと在庫しているキャッツ、スター系)以外は、パライバトルマリンやその他希少石などで、
顧客様にのみ、弊社としてはぜひご紹介したいと思っている石です。
ご自身にお似合いになるものをよくご存じで、ジュエリー上級者の方にこそ、持っていただきたい石は
セミオーダー可能ルースには入れません。
セミオーダー可能ルース以外は、関東では事前ご予約でのアトリエでのみとなりますが、なかなか伺えない
地方百貨店に行く際は、事前に「見たい石があれば」と告知を出しています。
その際は、石屋さんに借りたり、弊社でも普段はセミオーダーの箱に入れていない石もご覧いただけるので
リクエストいただけましたら。
「良質なカシミールサファイアあると思ったのにー」や、「ビジョンブラッド2ctアップのマーキースは?」
のように突然会場で言われる方がいらっしゃいます。
っていうか、それ、御徒町の石屋さんでも通常在庫として持ってないような石ですが・・・のような石を、
石屋さんでもない私が持ってるはずがない(笑)
これくらいしますが、探します?と予想できる範囲で価格を回答すると、相場をご存じなくてびっくりされる方も。
本当に、そういう高価な希少石が欲しいと思われているなら、事前にメールやお電話で、匿名ではなく
名前も、ある程度のお住いの場所も伝えていただいて、ご質問、ご依頼いただければ、
即日で御徒町、甲府に検索をかけます。
検索をかけると、国内だけじゃなくて、香港、バンコク、インドなどに事務所を構えている会社さんなどからも
5日ほどで、探せるのか探せないのか、価格はどれくらいなのか、探せない場合は原石があるのか、
そこから擦り出してもらうことが可能なのか、何日かかるのか情報が集まるので、1週間で全部回答します。
本当に、欲しいと思って弊社にご相談くださる方のご依頼は、時間をかけてでも探します。
それは、メールの文面でもそうですし、アトリエや、百貨店でのイベント時でも、対面でお話を伺えば
お顔を見て話を聞けばわかるものです。
*ご新規の方の、この石が入ったら連絡ください、をお受けしていないのはなぜか
ご新規の方だけではなく、人気のある石は入荷したらインスタ、ブログで一斉お知らせをするという
方法をとっているから。
ひとつ前の質問の回答とは別の、弊社で以前加工したリングの画像を見てのお問い合わせ、例えば
*白い母岩のエメラルドトラピの大きさのあるものが入ったら連絡ください
*トリリアントのスフェーン、マーキースのスフェーンなどが入荷したら連絡が欲しい
*雨雲リングのダイヤ
のお問い合わせは、とても多いです。ありがたいと思います。
イベントの会場で、メールからも、インスタのDMからも。
特にインスタのDMは毎日お問合せだけではなく、お問合せを装ったイタズラ(警察に届け出たものもあります)
やインド人からの石の営業を入れると、毎日何十件もダイレクトメッセージが来ます。
きちんとしたお問合せも埋もれてしまいますし、インスタのDMはスマホからしか返信ができないシステム
という事もあり、なかなかそれを全て拾って、個々へ入荷のお知らせはできません。
中には回答をしても返信が無かったり、石を仕入れても、そのまま音沙汰もない方も最近はとても多いです。
多くの方が入荷を待ってくださっている人気の石は、インスタやブログで入荷のお知らせをした方が、時差も起こらず
一斉にご覧いただけてみなさんに平等だと思いましたので、そうさせていただいています。
*石の持ち込みはご新規から受けないのはなぜか
お客様の持ち物をお預かりするのは、作り手とお客様との信頼関係が出来てからだと考えているので。
ここ2年ほどで、カスタムや石の持ち込み可能なブランドも増えているようですが、以前はほとんど
ありませんでしたよね。
弊社は、1点ものや少量生産の商品がメインの小さなブランドでもう15年、そうやって来ています。
石がメインの1点ものが多いため、売れてしまった後、あれが欲しかったな、私も見たかったな、というお声を
頂いていて、ならば、と始めたサービスが、ルースを集めてのセミオーダーです。
この石であの商品を、というかんじでお受けできるサービスです。
弊社は、気づいてくださっている方も多いと思いますが、セミオーダールースの石は、かなり綺麗なものを
扱っているわりに、石の価格は抑えめにしています。
それは、私自身がイタリアで石留めの職人でもあったので、加工する立場としての目でも石を実際に見て
海外へも出向いて1つ1つ選んで来ている事や、石留や彫の加工を外に出すのではなく、私自身が行っていること、
西洋彫りという1点1点加工をする必要がある加工に 手間のかかる作風で仕上げるため
その分石の価格はできるだけそのままに、と思っていることもあります。
なので、セミオーダーのルースからアイテムを加工したとしても、弊社の商品は、石も含めてKadomiの商品と
考えます。
弊社の顧客様の中で、ご家族から受け継いだ石や、プレゼントをされたルース、大切な陶器や思い出の石なども
含めて、Kadomiの作風で身につけられるアイテムにと思って下さる方もいらっしゃいます。
ですので、幾度かやり取りのある、お顔やお名前のわかる顧客様からのみ、感謝の気持ちも込めて
サービスの1つとして持ち込みでの加工をお受けしています。
ミネラルショウでご自身で購入された石を作り手に持ち込みして、アイテムにするというのがとても流行っている
ようです。素敵なことだと思います。
石を見る目も養われますし、世界で1つのアイテムになると思います。
顧客様からはそのような石の持ち込みもお受けしていますし、石を購入する上でのアドバイスをさせていただく
こともあります。
が、それはあくまで、幾度かやり取りのある方からのみです。
初めてKadomiの作風をインスタなどでみて、石の持ち込みでお問合せをくださる方も多いのですが、
申し訳ございませんが、お断りしています。
それは、是非、そういうのを誰からも広く受けている作り手さんの所で、ご依頼をされて下さい。
ご新規の方からは、Kadomiでは、申し訳ございませんが、お受けしていません。
ということです。
一人で製作してるから手が回らないんでしょ?という方もいらっしゃいますので、そうですねー、と
回答もしています。
でも、多分、私が100人居たとしても、私はやっぱりご新規の方からは受けないかなー。
何だろう、例えば、ティファニーさん(いきなりすごい大手の名前)や、そのほかの有名ブランドもそうですが
あくまでそのブランドの商品を売っています。
けれど、顧客様のオーダーは受けていますよね。
おばあさまから受け継がれたダイヤを、ティファニーでエンゲージに仕立ててもらった、や
ブチェラッティで仕立ててもらった、というオーダー品をお客様から見せていただいたこともあります。
広くどなたからも受ける作り手がいて、私のように受けない作り手もいる。
広く受けるということがコンセプトの会社もあれば、弊社は顧客様だけの特別なサービスとしている。
特別な方にだけ、特別なサービスがあっていいと私は思って居ます。
特別というのは、不公平ということではありません。
5アイテム購入したから、など数の事でもなく。
今年も、初夏にセミオーダーでリングをお納めさせていただいた事がきっかけで、フルオーダーにエントリー
くださっている方もいらっしゃいます。
お客様との1対1でのお話から、お客様から是非、お願いしたいと言っていただいて、あぁ、この方の
ものを作らせていただきたい、と思ったら、でしょうか。
そういうのは、私は石の持ち込みにしても、フルオーダーにしても、ご新規の方では難しいと思っています。
好みや生活のスタイル、お好きなアイテムなど。
そういうのが見えてこそ、お客様がご希望されるよりも、より素敵なアイテムに仕上げるべく、
私もできる限り+アルファの力が発揮できると思っています。
という感じです。
よろしくお願いいたします♩