Kadomiのひとりごと

ジュエリー Kadomi 内藤圭美のブログです。
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繋がるカケラをご覧頂くという事について
いつか、ちゃんとまとめて書きたいと思っていた内容です。
これは、あくまで私個人の考えです。

何から書けば良いかな。。

まず、繋がるカケラに賛同し、手がけさせて頂き、デパートのギャラリーや展示会で
ご覧頂く事について書きたいんだけれど。。。

先日名古屋三越では、イタリアから持ち帰ったBuon Appetito!出展作家の作品も展示して
いました。作品を気に入って下さったお客様が、後輩の作品を購入してくださいました。
凄く嬉しかった。

震災でカケラになってしまった益子焼を、アクセサリーとして再生する。
ジュエリーは、全てリサイクルが可能です。
石も外せば使える。欠ければ研磨しなおせば良い。
地金は溶かして伸ばせば板になり、その板から新たに別のアイテムを作る事が出来る。
分析してしまえば、また新たに純プラチナ、純金、純銀になり、きれいになる。

でも、例えば陶器はそうじゃない。
器としての役割は出来なくなる。
カケラをアクセサリーとして再生するという方法は、本当の意味での再生では
無いのだろうと思う。器としての再生ではないから。
でも、身につけるものとして再生するという事を手がけるのならば、見てすぐに
「あ。割れた茶碗をアクセサリーにしたんだ」と思われるようなものは、プロの作り手
として手がけたくはない。それは、ぼんやり、やんわりと頭や心で思っていた事でした。

実は、最初カケラを預かり、これは是非と私が発起して5年目になるBuon Appetito!
のメンバーに話を投げかけてみた時、「会として」では受けてはいけないと思いました。
その時は言葉で上手く説明が出来なかったのですが、会として行えば、全員が手がけな
ければならなくなってしまう。でも、きっと、これは私が考えている以上に、とても
デリケートな事のはずだと、その時は漠然と思っていました。
現在の展示会メンバーの中には、福岡に住む人、東京に住む人、千葉、益子のある栃木
に住むメンバーもいる。そしてイタリアにも。
それぞれの意見があるはずで、なので会としては受けたくなかった。
6月の日本では3名。4名のはずだったのですが、1名は複数個手がけていたのですが
完成前に全て破損したと、搬入時に聞いた。

10月のイタリアでは11名居るメンバーで、賛同したのは8名。
カケラは以前ブログで書いたようにイタリアにも渡った。
様々な職種の参加者が居ます。時間が割けない者、異素材を扱いきれない者、
賛同は出来るけれど手がけないと言った者。

イタリアで揃った作品は、アクセサリーとしてもとても素敵な作品ばかりでした。

カケラでアクセサリーを作るという事では、以前お客様のデルフト焼(オランダ)や、
イスラエルで買われたというローマングラスをペンダントにした事がある。
でも、それとは同じのようで、違う。

メンバーの中には、「震災で出たカケラで作品作るなんて売名行為みたい」と知人に
言われたと言う者が居ました。そんな事は無いのに…と不安に思ったと思う。
私も6月の日本の展示以降、場所を選びつつ、色々な方にお見せしてきました。
応援や肯定的な言葉ばかりではなくて、「え?震災って、いつの?」
「震災の話はもうたくさん」「これで商売する気?」といった事を面と向かって
初対面のお客様に言われた事も実は幾度もあって。
また、カケラの画像をブログで見た方から、商売にしたいからいくつ作れる?いくらで
卸せる?というような話をされたり。

以前、「関東より西で311の話をする事に難しさを感じる」と言った方が
いらっしゃって、最近別の方のブログでも似たような意見を拝見して、そうだなという
気持ちはあります。実際にそうだとも思う。
でも、阪神大震災は母方の親戚が全員関西なので、やはり気が気で無かったのを覚えて
いますが、じゃあ数年前に新潟で起きた地震の時、外国での地震のニュースに、私は
どうして居たのかといえば、「大変だなぁ。気の毒だなぁ」とテレビを見て思っていた
ような…と記憶しています。「自分とは離れた場所での出来事」でした。
じゃあ、距離なのかと言われたら、それは違う。
「日本に住んでなくてよかった〜」とツイートしている海外在住の知人が居れば、
イタリアで共に繋がるカケラを発表した友人は、震災直後からイタリアで様々な
チャリティーの活動を行い、参加している。

「繋がるカケラ」に賛同して手がけた当初は、素晴らしい企画だ!手がけたい!と
純粋な気持ちで、多分あまりそれ以上の事を考えていませんでした。
ただ、デリケートな事だろうなという事だけは感じて。
多くの方にご覧頂き、肯定だけではない感想を頂くにつれ、はじめは驚き、頭に来たり
ちょっと傷ついたりして、でもそれは、正直なそれぞれの方の感想で、それで良いのだと
思うようになりました。


繋がるカケラを手がけるにあたって、私が一番気をつけなければいけないなと思う事は、
2つです。
あくまでも、Kadomiの作品、商品としての質を落とさない事。
これは、売り上げの一部を益子へ戻すプロジェクトであっても、お客様はプロジェクトに
賛同してくださりつつも、身につけるアイテムとしてKadomiの商品をお買い上げくださる
という事。先日のイタリアの展示会時には新たに手がけられませんでしたが、それは
時間のない中でカケラ自体の形成を雑にして破損してしまったり、質を落としたく
なかったからです。

そして、2つ目は、私の思いとか震災がどうだとかではなく、益子の方が下さった文章に
もある「繋がるカケラ」の活動コンセプトを正しくお客様にお伝えする事。
それをお伝えして、お客様がおもわず口にした言葉は、多分正直な感想で、そのどれもが
意見だという事。そう言う言葉も頂く事があると覚悟をしておく事。
それと同時に、制作したモノを見て「売名行為」と言われたとしたら、それは、そう
言うものしか私が作れなかったんだという事だろうと。

名古屋三越のジャパネスクギャラリーで1週間「繋がるカケラ」のスペースを頂いて
思ったのは、Buon Appetito!のメンバー、同じ風に思ったのかな、と。
カケラの作品たちを毎日見ていて思いました。
丁寧に枠を作り制作してジュエリー、アクセサリーになったカケラ。
名古屋三越のギャラリーの方が、「きっとこれからが大変だから、続けて行けたら
良いですね」と。
これからも出来るだけ多くの方にお目にかける機会を作りたいです。


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